窓ガラスフィルム施工手順

標準的な窓ガラスフィルムの施工手順

1.作業前点検
1.施工道具の確認(必要な道具がすべて揃っているかを確認すると同時に、スキージーのキズ、へたり、スクレーパーの傷の有無を再度確認する。)
2.施工前に、ガラス、サッシ及びガスケットのキズや汚れの有無を点検確認する。
3.フィルムに折れ、キズなどの問題がないか確認する。
※貼り付け推奨温度は12℃~38℃です。特に冬季の施工は、最低でも5℃以上での環境で施工してください。(フィルムの水抜け性やずれが生じる可能性があるため)
※養生期間(夏季は12時間、冬季は24時間)をしっかり取ることができないと施工できません。

2.ガラスのサイズ測定とフィルムのカット
1.ガラスの見付け寸法は、鋼製巻尺を用いてmm単位で測定する。(上下左右測定する)
2.フィルムの粗切り寸法は、ガラスの見付け寸法に切り代を加えたもので、切り代は30mm~50mmを標準とする。(3辺カット法と4辺カット法があります。)

3.防水養生
1.窓ガラス周辺に水がかからないようにテープ巻き養生シートをサッシ廻り(左右、下部)に
貼りつけます。
特に下部は洗浄液が流れ落ちるので、更に綿タオルなどで養生する。
そして、作業面(1m四方くらい)にはプラスチック製シートを敷いて養生する。
※作業場所の近くにある家具類、電化製品類等は予め移動させておく必要がある。

4.サッシ・ガラスの清掃
1.サッシ及びガスケットに洗浄液をまいて、綿タオルやペーパータオルで清掃する。
(埃やゴミがないかよく見る)
2.ポンプ式又は手動式スプレーでガラスの上部から下部に向かって全面に洗浄液をまく。
3.スクレーパーでガラス全面のゴミを除去します。
※ガラスにキズがつくので、スクレーパーの角度30度以下で慎重にゴミを除去
目線でゴミが見えなければOKです。(クレセント部分はカッターを使用して清掃する)
4.ガラス全面に洗浄液をまいて、キッチンペーパーで窓ガラスの縁をふく。
(この時点ではクレセント部分は清掃しない)
5.ゴムワイパー(清掃用ゴム製スキージー)で上部から下部へ向かって清掃する。
(上部から下部まで清掃し、その都度ゴム部分をキッチンペーパーで拭き取る。)
6.窓ガラスの縁を再度キッチンペーパーで拭き取り、クレセント部分を白ベラにキッチンペーパーを巻いて拭き取る。

5.フィルムの貼り付けと一次圧着
※1枚貼り工法の場合
1.施工しない側のガラスを利用し、施工液をまいて剥離面を表にしてフィルムを仮置き。
2.剥離面を剥がしながら施工液をまく。
3.施工する側のガラスに施工液をまきフィルムを裏返してクレセントの隙間にフィルムを差し込み貼り付ける。(クレセント部分に差し込んだ時、エッジ部分に2~3mmの隙間を開ける。)
4.フィルムの表面に施工液をまき、仮圧着する。(フィルムの真ん中で仮圧着)
※エッジ部分は仮圧着はしないこと
※フィルムの貼り付け方法には、載せ替え貼り工法と巻き降ろし貼り工法の2種類あります。

6.フィルムのエッジカット
1.エッジカットをスムーズにカットする為、フィルムの角部分を三角形に切断する。
2.エッジスペーサーを使って、カッター裁断する。
※カッターの刃はこまめに折って、常に切れ味の良い状態を保つ。
※必ずエッジスペーサーとガラスの角度を直角にして、ガラスにキズが付かないように力を入れずカッターを移動して作業する。
※カッターの刃は、床に落ちないように捨て刃入れで処理をする。

7.フィルムの本圧着
1.フィルムとサッシの隙間が2~3mmであることを確認する。
2.確認しましたら。フィルムの表面に施工液をまき、圧着用スキージーで上部からしっかりと圧着し、必ず水平に水を抜きながら圧着する。
※圧着用スキージーが2分の1~3分の1程重なるように圧着する。

8.清掃と点検
1.フィルム面に洗浄液をまいて、ゴムワイパーで上部から下部へ清掃する。
2.フィルムとガラスの間にゴミの混入など不都合がないか目視で確認する。
3.確認しましたら、フィルムのエッジ部分に残っている水分をキッチンペーパーを巻いた白ベラで拭き取り圧着する。
4.フィルムの外観に問題がなければ、養生を取ります。


【突き付け貼り工法の場合】
1.作業前点検~サッシ・ガラスの清掃まで1枚貼り工法と同じ
2.フィルムの突き付け位置の目印は、ガラスの見付け寸法を巻尺で測り、1/2の寸法をマスキングテープ等を用いてサッシ面の中央部分上下に貼って、マジックなどでチェックする。
(ガラスの見付け寸法の1/2より2~3㎝長く粗切りしておく)
3.先貼りするフィルムは、剥離面を上にしてガラスに置き、施工液をまきながら剝離フィルムを剥がす。
4.フィルムの突き付け位置に合わせてフィルムを貼り付ける。
5.フィルムの表面に施工液をまき、フィルムの仮圧着、フィルムのエッジをカットする。
6.後貼りするガラスに施工液をまいてゴムワイパーで清掃する。(時間が経っているため)
7.剥離面を上にしてガラスに置き、施工液をまきながら剝離フィルムを剥がす。
8.ガラス面に施工液をまいて、柄合わせを行いながら先貼りしたフィルムに突き付けて貼り付ける。(突き付け部の隙間は爪が入るくらいにする。)
9.フィルム表面に施工液をまき、仮圧着しエッジカットをする。
10.フィルム表面に施工液をまき、圧着用スキージーでフィルム全面を圧着する。
(突き付け部分は剥がれないように慎重に圧着する。)
11.フィルムの本圧着~清掃と点検までは1枚貼り工法と同じ
※カッターの刃は切れ味が良くなるようにこまめに新しくする。
※突き付け貼り工法には巻き降ろし工法という方法もあります。


【重ね貼り工法の場合】
この方法は主に隙間を多くとらない日射調整フィルム等を施工する場合に行います。
1.作業前点検~サッシ・ガラスの清掃まで1枚貼り工法と同じ
2.ガラスの見付け寸法を測り、サッシの中央部分にマスキングテープを貼付け印を付ける。
3.ガラスの半面に1枚のフィルムを印を付けた位置から10mmはみ出して貼り付け圧着する。(見付け寸法の半分のサイズより3~4㎝位長く2枚粗切りしておく)
4.エッジ部分のフィルムをカットする。(3辺)
5.反対のガラス部分に2枚目のフィルムを1枚目に貼ったフィルムに20mm程重なるように貼り、仮圧着する。
6.エッジ部分のフィルムをカットした後、定規を当ててガラスの中央部分(フィルムの重なり部分)で両フィルムをカットし、不要部分のフィルムをスプレーで噴霧しながら除去します。
7.ガラス中央部分(スプライス部分)をカットラインに沿ってスキージーで圧着し、全体を本圧着します。
※カッターの刃は切れ味が良くなるようにこまめに新しくする。


※重ね貼りについて
窓ガラスフィルムはガラス表面に直接貼り付けるように設計されていますので、重ね貼りで貼ることは想定されておりません。
又、窓ガラスフィルムに使用されている粘着剤は、ガラスに対して適正な強度を発揮するものですので、フィルム表面へ接着する場合は十分な強度がありません。
重ね貼りで施工することは可能ですが十分な強度が出ない上に保証対象外となります。


※ハードコート無しの製品について
ハードコート層のない製品については、フィルム表面の加工部分を傷つける恐れがありますので、剥がしたセパレーター(剝離フィルム)などを貼付したフィルムの表面の上にのせた状態でスキージングしてください。圧着完了後に剥がします。


【型板ガラスフィルム施工の場合】
型板ガラス用フィルムは水を使わないドライ貼り施工になります。(施工液を使用しない)
1.作業前点検~サッシ・ガラスの清掃まで1枚貼り工法と同じ
2.サッシ・ガラスの清掃が完了いたしましたら、水分が乾燥するまで待ちます。
3.サイズ測定(クリアランスは1~2mm程度)
4.ガラス上ではなくカッティングマットでフィルムを裁断します。(4辺プレカット)
5.セパレーターを1~2㎝程度剥がして糊面を確認後、5㎝程度剥がして三角形に折り曲げる。
6.ガラス面にフィルムを曲がらないように慎重に当てる。
7.フィルムをタオルや柔らかい布などで全面をなじませるように貼り付ける。
8.仕上げはフェルトテープなどを付けたスキージーで整える。
※フィルムの粘着力が非常に強いので注意して施工します。
※水滴が発生する場所は必ずコーキング剤で止水処理をすること。(洗面所、浴室など)