複層ガラスについて詳しくご説明致します。
複層ガラスとは
ガラスとガラスの間に空気や希ガスの層を作り、常時乾燥状態を保ち断熱効果を高めたガラスです。2枚の板ガラスを使用する為、ペアがラスとも呼ばれます。必ずスペーサーという銀色の部品が装着されており、吸湿材(乾燥材)及び乾燥空気、アルゴンガスなどを入れて結露やカビを発生させないようにしたり、また熱が通りにくくなるので、暑さや寒さを和らげます。(スペーサーは、シルバー色で厚さは4mm~15mm)
通常は2枚の板ガラスをスペーサーで一定間隔で保ち、その周囲を封着材で密封されています。
スペーサーに封入した吸湿材で内部の空気が乾燥状態に保たれるようになっています。
最近では、乾燥空気の代わりにアルゴンガスやクリプトンガスといった乾燥空気よりも断熱性に優れたガスを注入して断熱性能を高めたものが主流となりつつあります。
また、材料板ガラスにLow-Eガラス(低放射ガラス)を用いるのが一般的ですが、二重、三重と多重層化することで高性能な複層ガラスも出てきています。
材料板ガラスとして型板ガラス、網入りガラス、合わせガラスを使用したものもあります。
高層マンションの高層階では合わせガラスが標準装備されています。(タワーマンション等)
【複層ガラスの特徴】
ガラスとガラスの間に空間があることで熱伝導率が低く省エネ効果が期待できます。
この中間層が寒い外気を遮り、暖房の効率性、遮音性を高めますので、高気密、高断熱住宅を建てることにより複層ガラスの採用が増加しています。
マンション、一戸建て住宅など
※基本的に複層ガラスは断熱性能がありますが、遮熱効果はありません。
Low-E複層ガラス(低放射ガラス)・・・複層ガラスに特殊な金属膜をコーティングしたガラスで、遮熱・断熱の両方の効果を発揮します。
紫外線カット効果・・・複層ガラスにすることで室内に紫外線が入りにくくなります。
(一般的なフロートガラスの紫外線透過率は75%⇒複層ガラスの紫外線透過率は約50%)
複層ガラスは二枚ガラスだからといって遮音効果があるわけでもなく、構
造的な面で効率よく音が伝わってしまいます。(音に共鳴してしまうことがあるため)
対策としては、1枚のガラスの厚みを変更や防音ガラスに変更したり真空ガラスの導入など
複層ガラスは2枚ガラスで断熱効果があり結露のしにくいガラスですが、湿度が高い場合は複層ガラスでも結露する場合がありますので、室内の換気等で湿度を下げることが大切です。
※結露とは・・・空気中の水蒸気が凝縮する現象
【複層ガラスの注意点】
複層ガラス(ペアガラス)は耐熱性はありますが、2枚ガラスだからと言っても防犯性能はありませんので、防犯ガラスに取り替えるか防犯フィルムを貼るかでの対応となります。
※一般のフロートガラスに比べ約2倍の断熱性能、耐熱性能を持ちます。
複層ガラスは温度差に弱いという弱点があり、日射吸収率の高いフィルムを貼ると熱割れの危険性があります。
日射吸収率が高いと高温となり、空気層の空気が膨張し熱に耐えきれずに熱割れします。
熱吸収率の低い遮熱タイプ、透明タイプでの対応が良いが、透明でも断熱性能のあるものはあまりお勧めできません。
※Low-E複層ガラスは遮熱・断熱性能の高いフィルムは貼れないと思ってください。
【複層ガラス(ペアガラス)の豆知識】
1.断熱・遮熱機能⇒Low-E複層ガラス
2.防犯機能・防音機能⇒安全合わせ複層ガラス
3.防火機能⇒網入り複層ガラス
4.網のない防火機能⇒耐熱強化複層ガラス
5.視線を遮る機能⇒不透視複層ガラス(型板・すり)
断熱性能の比較
乾燥空気<アルゴンガス<なし(真空ガラス スペーシア)
アルミスペーサー(乾燥空気)<樹脂スペーサー(アルゴンガス)
※断熱性能の差は4%位であまり変わりませんが、結露防止に差が出ます。
