窓ガラスフィルム施工計画について

窓ガラスフィルム施工を円滑に進めていく為の流れを説明致します。

【フィルム工事の施工計画】
フィルム施工を円滑的、計画的に行うためには、施工計画表を作成する必要があります。
施工計画書には、フィルム工事概要、工事体制、使用する製品、施工方法、工程、検査、施工後の手直し等について記載をしなければなりません。


1.施工要領書の作成
施工要領書、施工計画書に基づいて具体的に実施する為に、内容を詳しく記載したものです。
材料
フィルムの種類、商品名、性能、厚さ、幅
工法の種類
1枚貼り工法、突き付け貼り工法、重ね貼り工法
施工法
施工手順、養生、ガラス・サッシの清掃、フィルムの裁断、フィルムの貼り付け、フィルムの仕上げ、養生の剥がし
作業環境
内貼り施工の場合の作業環境、外貼り施工の場合の悪天候による作業中止。
※施工要領書はフィルム施工者が作成します。そして施工責任者又は監理者の承認を受ける必要があります。

2.工程表の作成
工程表には、全工事工程表と部分工事工程表(フィルム工事)があります。
フィルム工事の工程表は、全工事工程表に基づいて作成されます。
(工期、天候、フィルム工事の窓ガラス1枚当たりの大きさ及び総施工量、作業員1人当たりの作業能力を考慮して作成します。)
※作業能力は、窓ガラスフィルム施工の場合
1枚貼り工法は16㎡/人・日、重ね貼り工法及び突き付け貼り工法は14㎡/人・日
貫通防止フィルムの場合は1枚貼り工法及び突き付け貼り工法で5㎡/人・日
又、外貼り、高層建築建物の施工階数などの場合は割増する必要があります。

3.作業員の手配
工程表に基づいて1日の施工量によって作業員を手配する。
(工期により2人1組、3人1組、2人2組、3組と作業員を手配することも必要です。)
工期の短縮については、施工者と十分に打ち合わせてその承認を受ける必要があります。
※新築工事の場合は、他工事の進捗状況も考慮する必要があります。

4.関連工事との関係
フィルム工事においては、床工事、壁工事、天井工事が未完の状態では、フィルム工事を出来ません。これらの工事によって、塵・埃がフィルムの粘着層に吸着する恐れがあるため、他工事の進捗状況を把握して作業をする必要性があります。


【フィルム施工の段取り】
フィルム工事は、施工計画書、施工要領書に基づいて行われますが、工事をスムーズに進めるためには周到な段取りが必要です。

フィルムの選定
フィルムは一般的に、JISに適合する種類・性能・厚さのものを選定しますが、更に製造業者の製品名等を指定する場合があります。
日射を遮蔽するフィルムの場合、反射用のフィルムであるか、着色用のフィルムであるかを協議し、特に網入りガラスの施工についてはガラスの熱割れに十分注意する。
強化ガラス以外のすべてのガラスにおいては熱割れ計算を実施する。
ガラス飛散防止用のものは、ガラスの破壊情報について検討し、人体衝突によるものか、層間変位によるものかを選定する。

ガラス貫通防止フィルムについては、施工前に下記の事項を確認するとともに施主に対してフィルムの性能等についても説明する必要があります。
1.ガラスの厚さ5mm以上、全面貼りでその機能を発揮するものである。
2.侵入手段に有効な防犯対策であって、完全に侵入を防ぐものではない。
(防犯部材を補助するもの)
3.サッシの種類、使用状態、補助のカギのない場合は防犯性能に差が出ます。
4.水分が乾燥しフィルムが十分な粘着力を発揮するには、養生期間が必要です。
5.施工後、白濁や水泡などが発生することがありますが、時間とともに消失します。
※白濁、水泡の消失時期は、施工時期や施工箇所によって異なります。
※外貼り施工については、ゴンドラ又は足場の使用が可能かどうか協議し、不可能の場合は内貼り施工への変更を協議する。
※ガラス以外へのフィルム工事は原則として行わない。
(アクリル板、ポリカーボネート板など)


【図面に基ずく寸法どり、現場での寸法どり】
設計図により、窓ガラスの見付け寸法、必要枚数を算定してサイズ表を作成する。
設計図による寸法どりが基本でありますが、必要事項がすべて記載されていない場合があるので、現場での寸法どりが必要です。
既設の建築物の場合は現場での寸法どりが基本で、これによりサイズ表を作成します。