窓ガラスの種類について

窓ガラスの様々な種類・構造・性能など詳しく説明!!

ガラスのほとんどが石灰ガラスと呼ばれる種類のもので、その主成分は全体の70%位を占めるシリカである。
※ガラスの性能として規定されているもの
1.光学的、熱的性能 2.耐震性 3.耐衝撃性 4.耐風圧性 5.熱割れ防止性 
6.防火性・耐火性

注意:ガラスの種類によっては、フイルム施工が出来ない場合がありますので事前確認が必要となります。


【窓ガラスの種類】
1.フロートガラス(透明平滑ガラス)
一般的に最も普及しているガラスで表面がつるつるとした平滑面で透明ガラス(単板ガラス)とも呼ばれます。
フロートガラスは実は緑の透明色で厚みは3mm厚または5mm厚のものがほとんどで、最大の厚みは19mmでそれ以上のものは、複数枚のガラスを合わせて作られている。
紫外線透過率は約75%以上あり、25%程しか紫外線をカットしないため窓ガラスフィルムの貼付が必要となってきます。
(ガラスの厚さによって紫外線透過率は変化します。)
殆どのガラスフィルムに紫外線カット効果があります。
熱割れのリスクは小です。


2.網入りガラス・線入りガラス
主に火災時のガラスはじけ割れ防止に使用されます。
ガラス内にスチール線(異物)が入っているため、構造上強度がフロートガラスに比べて6割り程度しかありません。
その為日射吸収率の高いフィルム(遮熱フィルムなど)を貼りますと熱割れ現象が生じる可能性がありますので注意が必要です。
※種類・・・「菱ワイヤー」「クロスワイヤー」「縦ワイヤー」があります。
※厚み・・・「6.8mm」「10mm」で一般住宅では「6.8mm」が主流です。
※フロートガラス、型板ガラス、熱線吸収ガラスにワイヤーが入っているものもあります。
熱割れのリスクは大です。


3.型板ガラス(凹凸ガラス)
片方表面がザラザラ(凹凸)で、もう片方が平滑なガラスです。
光を拡散することで視界をさえぎる機能がありますので、目隠し効果があります。
フロートガラスと比べても日射透過率はほとんど変わりません。
ロールアウト方式で片面に片模様があります。
(梨目・・・2mm、石目・・・3mm、つづれ・・・4mm、霞・・・4mm以上)一般的な型板ガラスは凹凸面が室内側にあるので、型板ガラス用のフィルムを貼ります。
型板ガラス用のフィルムは接着層が特殊な構造になっており、凹凸面にフィットして容易に剥離することはありません。
※ドライ貼り施工で、剥離や再施工はできませんのでご注意ください。

その他の施工方法
1.外貼り施工をする。(外貼り用フィルムで対応)
2.ガラスを反転(ガラスの反対側)してフィルムを貼る。
※凹凸面の裏側は平面に見えてもガラスに歪みがあるので、あまりお勧めできません。
特に反射タイプや色つきのフィルムの場合は、その歪みを強調する場合があります。
※型板ガラス用のフィルム以外は、基本的に加工面(内側)にはフィルムが貼れません。
※外貼りは内貼りの半分の耐久年数です。(約5年~7年)
熱割れのリスクは小です。


4.すりガラス(くもりガラス)
フロートガラスの表面をサンドブラスト加工をして光を乱反射させることにより不透明にしたガラスで表面はザラザラしています。
ヤスリのようなガラスで目隠し効果があります。(加工面はザラザラ、裏面はスリスリ)
型板ガラスに似ていますが、表面に凹凸は感じられずザラザラしています。
基本的には加工面にはフィルムが貼れませんので、外側か窓ガラスの反転をしますが、品質上あまりお勧めはできません。(型板・すりガラス用フィルムで対応)
熱割れのリスクは小です。


5.強化ガラス(安全がラス)
透明フロートガラスと比較すると、約3.5倍~4倍の耐圧強度を持ちます。
面圧に対しては割れにくいガラスですが、角のあるものが衝突したりすると簡単に全面粉々に割れます。
割れると細かい粒子になるので比較的安全性の高いガラスですが、安全性が目的のガラスですので防犯性能は期待できません。
また、表面にキズが付きやすいので洗浄作業は注意が必要です。

安全性(強度)の比較
フロートガラス<倍強度ガラス<強化ガラス<合わせガラス

※一般家庭では強化ガラスを使っているところは少ない。
※施工するときは、刃を新品に変えてゆっくり作業する。
(カッティングマット上ででフィルムをカットする)
※高価なガラスでキズがつきやすいのでスポンジで清掃する。(スクレーパー使用しない。)
熱割れのリスクは小です。


6.倍強度ガラス
透明フロートガラスに比べて約2倍の耐風圧強度及び熱的強度を持ちます。
万が一ガラスが破損しても、通常のフロートガラスに近い割れ方をして、サッシから脱落しにくい性質を持ちますので、近年の高層ビルの窓ガラスに倍強度ガラスの採用が増えています。
(高層マンション等は複層ガラスの採用が増えています。)

倍強度がラスはフロートガラスの約2倍の強度です。
強化ガラス(フロートガラスの約3.5~4倍)の強度よりは劣りますが、強化ガラスは角あるものに弱く簡単に粒状に割れるため、高層ビルには不向きです。
※倍強度がラスは、強化ガラスと同様に製造した後に切断・切り欠き・穴あけ等の加工は出来ません。
熱割れのリスクは小です。


7.合わせガラス(安全ガラス)(防音ガラス)(防犯ガラス)
ガラスとガラスの中間にフィルムや樹脂などの特殊被膜を挟み込んだ構造をしており、強度がとても優れているガラスです。
万が一ガラスが割れても破片の飛び散りがほとんどないので、安全性の高いガラスです。
飛来物が当たっても、貫通しにくいので防災にもとても有効なガラスです。
タワーマンションなどの高層階では標準装備されています。
高層オフィスビルでは、倍強度がラスが良く使用されます。

中間に使われる特殊被膜は、UVカット効果を発揮する他、防犯ガラスとして利用されることが多く、侵入犯罪の手口である「こじ破り」「打ち破り」「焼き破り」に高い抵抗力を有しますので、防犯性性能が非常に高いフィルムです。
又、防犯性能の他、防音性にも優れています。
※現場での切断や穴あけ加工が可能です。
※合わせガラスの材料板ガラスとして、網入りガラス、熱線反射ガラス、熱線吸収ガラスなどがあります。
※飛散防止が付いていますので強化ガラスと同様に安全がラスとも呼びます。
熱割れのリスクは中~大です。

8.熱線吸収ガラス
色が入っているブロンズ色(ブラック、グレー、グリーン、ブロンズ等)
日射(近赤外線領域)の吸収特性に優れているコバルトやニッケルなどの金属を原料に加えた着色したガラスです。
日射エネルギーの約30~40%を吸収して冷房負荷を軽減させるガラスです。
※日射熱取得率は一種(0.80以下)、2種(0.70以下)の2種類に区別されます。
熱割れのリスクは大です。


9.熱線反射ガラス
表面に金属酸化物をコーティングして、日射をより多く反射させることができるガラス。
(ミラー系のフィルムと一緒)
冷房の負荷軽減で省エネに優れ日射熱の遮蔽を目的にしたガラスで、オフィスビルに多く使用されるガラスです。
熱線反射ガラスの色の濃さには3種類あるといわれています。
熱線反射ガラスは光源がある側からみると鏡のように反射して中が見えにくく、光源がない側から見ると外が良く見えます。
※キズがつきやすいガラスですので、清掃時にスクレーパーを使用してはならない。
(コーティング膜が剥がれたり、キズがつく可能性があるため)
日射熱取得率は一種(0.70以下)、2種(0.55以下)、3種(0.40以下)の3種類に区別されます。
熱割れのリスクは大です。


10.複層ガラス(ペアガラス)
ガラスとガラスの間に空気や希ガスの層を作り、常時乾燥状態に保つことで断熱性能を高めたガラスです。
必ずスペーサーという部品が装着されています。(シルバーに光ったもので厚さ4mm~15mm)
中間層が外の冷気を遮断して暖房負荷の軽減や遮音性を高め、結露のしにくいガラスでもあります。
多くの戸建てやマンション等で使用される普及しているガラスです。
※材料板ガラスとして型板ガラス、網入りガラス、合わせガラスを使用したものもあります。
※基本的に複層ガラスは断熱性能はありますが、遮熱性能はありません。
熱割れのリスクは中~大です。


11.Low-Eガラス(低放射ガラス)
複層ガラスに特殊な金属膜をコーティングしたガラスで高い断熱性を発揮する。
遮熱と断熱の両方の効果を発揮するガラスです。
遮熱タイプ(室外側)・・・室外側のガラスに金属膜が施されている。(遮熱重視タイプ)
断熱タイプ(室内側)・・・室内側のガラスに金属膜が施されている。(断熱重視タイプ)
太陽の日射熱を50%以上カットしてくれるので夏は涼しく、冬は暖かい。
よって、冷暖房負荷の軽減により節電効果で省エネにつながり、又家具などの色褪せも防止します。
※基本的にLow-E複層ガラスは、遮熱・断熱の両方の性能があります。
熱割れのリスクは大です。